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主婦パワー!?(文化庁事業)

 今日は、杏林堂薬局様のご協力のもと、薬剤師に「くすりをえらんでもらう」というテーマで授業をしました。

あるフィリピン人から「私たちは日本語を上手に話せないので、日本人の旦那さんが病院へ一緒に行ける日を待って、受診する。病院に行ける日まで、症状が出てから時間がかかる。またお金もなるべく節約したいので、病院ではなく薬局で買える薬に頼ることも多い」というお話をいただきました。

それで、杏林堂薬局さんにご協力をお願いしました。

今日は平日ということもあり、出席率が心配でしたがかえって平日でよかったこともあります。それは、「参加者のほとんどが主婦であったこと」です。

まずは薬を選んでもらうときのポイントを教えていただきました。

杏林堂では、制服の色によって薬剤師とそうでない人がわかるそうですが、薬を選んでもらいときは緑か白の制服の人に声をかけます。

「すみません、お薬を選んでください」

このとき痛い場所、症状の出ている場所を手で押さえながらお願いするのがコツだそうです。

薬局に訪れるさまざまな症例を具体的に挙げていただき、それに伴う日本語をプリントとしてご準備いただき、参加者は声に出して会話練習をすることができました。

次に、杏林堂薬局は地域密着型店舗であること、また薬以外の雑貨や食品も置いてあるということで、主婦には本当にありがたいお店なんです。

フィリピン人のほとんどは、「にこにこマーク」のポイントカードを持っていました。「私も持ってる」「私も確かあるはず・・・」と財布から出す人が続出でクラスは大賑わい。

そこからが主婦の脅威でもありました。

杏林堂さんのご説明によると、指定用紙を再度提出することで初めてポイントとしてお買い物できるとのこと。「ポイントカードは持っているだけでは、ポイントは加算されるけど、ポイントを使用してお買い物はできない」ということがわかりました。

それを聞いたフィリピンの皆は「えーっ!そんな紙あったっけ?もう捨てちゃった」「私のポイントはどうなるんですか」「今まですごい買っていたと思う」「もう、その紙を今から書いても間に合いませんか」・・・

杏林堂薬局のスタッフの皆さんも本当に驚いていらっしゃいました。

まず、フィリピン人のポイントカード保有率の高さ。一方で、外国人にとってポイントカードを発行されたときに渡された用紙の日本語がわからないので捨ててしまっていたということです。

すぐに、杏林堂薬局さんは皆のカードをそのまま継続して使えるようにその場で用紙記入を手伝ってくださいました。

これで、一安心ですね。一時はどうなるかと思いました。それから、滞在年数が長いフィリピン人からはその用紙にある「DM 要・不要」の欄は「要」に丸をつけたほうがいいよ!と皆にアドバイスしていました。

「だって、私たちもお買い得の商品やフェア情報は知りたいもん。日本人の旦那さんに読んでもらえばわかるんだから、ちゃんと丸しないと」

主婦ってすごいですね。主婦に国籍は関係ありません。

その後、おしゃべりタイムでは次のような話をしました。

●今、仕事を探しています。杏林堂さんでは、外国人のスタッフを募集していませんか。

→薬に関する高度な知識と、接客用語を要するため、現状は行っていない。

「でも、いつか景気が上向きになったらわからないから、皆、それまでちゃんと日本語の勉強を続けようね」と励ましあっていました。

●ポイントカードの説明の紙など、翻訳をつけていただけるとうれしいです。

●病院で出された処方箋は必ず杏林堂に出しています。だって、杏林堂は調剤を待っている間、他 

 の雑貨も見れるから楽しいじゃん。

●友達と待ち合わせするとき、杏林堂を使うことがある。にこにこマークがわかりやすいから。

●「杏林堂」の漢字が読めない。でも、ロゴはわかる。

●「杏林堂」って、人の名前?

→人の名前ではありません。中国の昔の話で、医者がお金持ちの患者からはお金をいただき、貧しい患者からは杏(アプリコット)の種を受け取っていたそうです。その種を撒いたことで、杏の花でいっぱいになったというお話から来ているそうです。

今日は予想をはるかに超えて、にぎやかなクラスになりました。

皆、日本語で聞きたいことが聞けていい時間となったと思います。

ご協力いただいた杏林堂薬局のスタッフの皆様、本当にどうもありがとうございました。

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