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文化庁事業7月17日/葬祭

 今日は「株式会社 出雲殿(イズモデン)」の方をゲストにお招きし、「葬祭」に関する内容を学びました。

 このテーマを授業に取り上げるきっかけは、「最近ではフィリピン人女性の滞在年数が長くなり、ご主人の両親が年配となり、ご不幸がある家庭が多い。けれども日本の葬祭の文化やしきたりがわからず、何をしたら良いかわからない」というお声からでした。また、生活者としてご近所とのお付き合いも深くなり、近所の方が亡くなった時にお通夜などに招かれるものの、「ご焼香」や「お線香をあげる」「お香典をお渡しする」など、わからないことがたくさんあるというお声もありました。

 こうした生活に関する相談から、この授業は生まれました。

 この日は「自分のごく近い身内が亡くなった」設定として、亡くなってから葬儀に至るまでの一連の流れをイズモデンの方が丁寧にガイダンスしてくださいました。

 『「友引」には「友を引く」という理由から、お葬式(悪い行事)は行わない。結婚式などのお祝い(いい行事)は行うのに適している』というお話は、日本の暦を知らないフィリピン人にとっては新しいお話でした。

 また、遺影の選び方として、『亡くなったのが90歳なのに、20歳の写真を使うのは「この人誰?」ということになるので、なるべく亡くなった年に近い写真を選ぶ』というポイントを挙げていただきました。これには、みんな笑っていました。

 浜松では「仏教」ばかりでなく「神道」のお宅も多いですね。その中で、榊の持ち方と手向けかたも教えていただきました。榊は「右手に茎、左手に葉」がくるように持ち、手向けるときは茎が向こう側(祭壇側)になるようにするのだそうです。

 「ご焼香」の実物も見せてくださいました。実際に各自、ご焼香をしてみました。

 火葬のお話もありました。火葬は勝手に行うことができず、病院から「死亡診断書」を受け取り、市役所へ「死亡届け」を提出し、火葬の許可証交付を受けるそうです。浜松市では火葬場が9時~14時、1時間に4体で一日に24体までと決まっているそうですが、ちょっと具体的な数字のお話でゾクッとしました。

 香典袋については、種類がいくつかある中で「御霊前」と書かれているものは宗派問わず使えて便利だと教えていただきました。

 最後に遺族と、弔問客に分かれて「おくやみの言葉」について学びました。「このたびは、ごしゅうしょうさまです」「いろいろおせわになりました」 実際に畳・座布団の上で遺族へ言葉をかけた後、亡くなった方を想定して手を合わせるということをしてみました。(亡くなった人を表す小道具はリアルだと怖いので、「google」から「イラスト」を引っ張ってきました)

 日本人ボランティアさんたちも、様々な喪服、喪服に代わる黒い洋服を着て、今日の授業に参加してくださいました。皆でどの洋服が喪にふさわしいか、話し合いました。

 参加者は全部で50名。この中には浜松市内の中学生もボランティアとして4名参加してくださいました。お手伝いしていただき、ありがとうございました。

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